アルツハイマーとは
アルツハイマー病は、認知症の中でも重篤な症状を示す病気です。通常の認知症では、寝たきりになることがほとんど見られないのに対し、進行したアルツハイマー病は歩行困難などの運動障害を引き起こし寝たきりになってしまうことがあるからです。
症状
アルツハイマー病の主な症状は、基本的には認知症と同じです。「食事をしたことを忘れてしまう」「簡単な言葉が思い出せない」「家に帰る道筋がわからず迷子になる」などの記憶障害やなどが初期症状として現れます。病状が進行すると性格の変化や幻覚や幻聴を見るようになるなどの、社会生活に支障をきたす障害が次々と現れてくるようになります。場合によっては、介護者への暴力などが起こることがあります。最終的には運動能力にも影響が現れて、歩行障害などが見られるようになります。アルツハイマー病を発症した患者は、3年から10年程度生存できますが症状の改善は望めません。
若年性アルツハイマー病
基本的に、アルツハイマー病は65歳以上の高齢者を中心に発病する病気なので認知症として取り扱われます。しかし、65歳以下の人でもアルツハイマー病が発病することがあります。それが「若年性アルツハイマー病」です。40〜50代の男女を中心に発病し、通常のアルツハイマー病と同じ症状を現します。
原因
アルツハイマー病の発病原因は未だに解明されていません。アルツハイマー病はある程度の家族遺伝が認められることなどから、遺伝性の病気ではないかという説もあります。一頃は、「アルツハイマー病の原因はアルミニウムイオン」と報じられていたことがありましたが、関連性が完全に認められているわけではないようです。他の発病要因としては生活習慣が考えられ、DHAの摂取が発病リスクを引き下げるという報告もあります。
脳内で何が起きているか
アルツハイマー病の患者の脳内では、「βアミロイド」というたんぱく質の蓄積が見られます。このβアミロイドは脳細胞を破壊する作用があり、10年単位で長期間に渡る蓄積によってアルツハイマー病を引き起こすと考えられています。βアミロイドの蓄積が起こっている人には「老人斑」というシミが皮膚に出ていることがあります。老人斑の有無は、アルツハイマー病の指針の一つともなっています。
アルツハイマー病の治療
基本的に、アルツハイマー病は根治治療が存在しない病気です。そのため、病院などでは症状を抑制する目的での薬剤投与を行なうのが一般的です。
アルツハイマー病の介護
アルツハイマー病の患者は、症状の進行に伴い平均的な社会生活が難しくなっていきます。そのため、家族などの周囲の人の介護を受けて生活していかなければなりません。アルツハイマー病患者への介護は患者が人生を終えるまで続く、とても長いものになるので家族に掛かる負担は並大抵のものではないと言い切れます。
介護に伴う悩み
普通、高齢者になれば筋力が落ちてくるものですが、アルツハイマー病患者の場合は高齢者とは思えないほどの力を出して暴れることがあります。これは、身体を傷つけないように筋力を抑える脳の機能が低下した影響が現れたものです。また、理性を司る前葉頭の機能の低下で怒りやすい性格に代わってしまうことがあります。これらの症状は、ある程度薬剤投与で抑制することが出来ますが、副作用で認知症の傾向が進行する場合があります。症状が進行すると寝たきり状態になってしまうため、介護者は床ずれを防止するために一日に何度も患者の体の位置を変えるという重労働を行なわなければならなくなります。これらの問題を解消するためにも、介護サービスの利用が欠かせない時代になっています。
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